集客目的でホームページを使っている企業や店舗にとって、アクセス数は売上のキモとなる指標です。例えどんなにコンバージョン率が良くても、母数であるアクセス数が少なければ大きな成果は期待できません。
しかしながら、「アクセスが増えない」とお困りの方にお話を伺っても、多くの場合、基本的な改善策すら実施できていないのが実情です。そこで今回は、ホームページのアクセスを増やすために最低限知っておきたい手法を4つ(細かくは7つ)紹介します。
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リスティング広告を見直す
最も即効性の高いアクセス数改善策がリスティング広告の改善です。ここではそのポイントを3つ紹介します。
検索ボリュームの多いキーワードを選ぶ
「広告は上位表示されているしクリック率も良い。なのにアクセス数が伸びない」という方は、検索ボリュームが少ないキーワードばかり登録している可能性があります。あらためて、Yahoo!ならキーワードアドバイスツール、Googleならキーワードプランナーを使って、検索数の多いキーワードを調査してみることをおすすめします。
目安とすべき検索数は業種や商材によって異なりますが、ある程度アクセス数を確保したいのであれば、最低でも月間検索数2,000は欲しいところ。ただし、いくらアクセスが多くてもコンバージョンにつながらないキーワードは広告費の無駄使いになってしまうので、広告出稿後の検証は必須です。
広告のクリック率を上げる
当然のことながら、広告がクリックされる頻度が少なければアクセスも増えません。業種や商材によって平均クリック率は異なりますが、もし1%未満であれば改善をおすすめします。
ここでは広告のクリック率を上げる手法の中から、基本的なものを2つ紹介します。1つ目は、下の例のように広告内にキーワードを入れること。
リスティング広告に限らず、あらゆる広告において反響の高いコピーが、ターゲットが目にした瞬間に「自分に必要な情報だ」「自分に関係がある」と感じるようなコピーです。キーワードは、ターゲットが知りたい、または解決したいと思って入力する言葉。それがコピーに入っているだけで、広告に対する関心度が高まります。入れる場所は説明文(黒字部分)でも良いですが、タイトルの方が文字サイズが大きく、より目立つので効果的です。
もう1つのクリック率改善手法は、「コールアウト表示オプション」「サイトクリック表示オプション」という機能を使うこと。
ご覧のように、通常のリスティング広告よりも面積が広くなり、目に入りやすくなるのがメリットです。トップページ以外のコンテンツにも誘導できるので、アクセスの確率も高まります。
ちなみに「コールアウト表示オプション」「サイトリンク表示オプション」はGoogleでの呼び名で、Yahoo!では「広告表示オプション(テキスト表示オプション・クイックリンクオプション)」と呼ばれています。また、すべての広告に表示可能というわけではなく、Googleが3位以上、Yahoo!は4位以上の掲載順位でなければ表示されません。
定期的にページを増やす
リスティング広告のような即効性はありませんが、ホームページのページを定期的に増やしていくことで、中・長期的かつ着実なアクセス数アップが期待できます。追加したページのテキストに含まれるキーワードが検索エンジンに認識されると、そのキーワードで検索したユーザーの検索結果にページが表示されるからです。専門的には「ロングテールSEO」とも呼ばれる施策ですが、「ホームページの入り口を増やす手法」と考えた方がわかりやすいかもしれません。
また、入り口が増えるだけでなく、一度訪問して興味を持ってくれたユーザーに「アクティブ=頻繁に更新しているサイト」ということが伝われば、ブックマーク(お気に入り登録)して再アクセスしてくれる可能性も高くなります。もちろん、広告費がかからないのもメリットです。
ただし、注意点もあります。それはコンテンツの「質」。検索エンジンに質が低いと評価されてしまうと、そのページが上位表示されなくなるだけではなく、最悪の場合、ホームページ全体の順位が下がってしまう可能性もあるからです。
コンテンツを制作する際は、最低限次の3つを意識しておくと良いでしょう。
- 画像ベースではなく文章を多くする
- オリジナルの内容にする(他社サイトのコピーは厳禁)
- ターゲットの役に立つ(ユーザーが求めている)情報を伝える
アーンドメディア(SNS)からの流入を増やす
リスティング広告や検索エンジン以外では、アーンドメディアと呼ばれるFacebookやTwitter、Line@、Instagramなどのソーシャルメディアもホームページへの導線として重要です。
コンテンツの更新、または新商品の発売やキャンペーンを告知してアクセスを促す、というのが一般的な手法ですが、ただし、広告のような売り込み型で一方的な発信ばかりでは大した効果は期待できません。FacebookとTwitterに「エンゲージメント率」という指標がある通り、普段のユーザーとの親密さ(=エンゲージメント)が、いざという時の反響にダイレクトに反映します。
堅苦しい内容は避ける、企業よりも人(「中の人」)を前面に出す、などを意識しつつ、巧くSNSを活用している企業や、自分がつい見てしまう企業の投稿を参考にすると良いでしょう。
オフラインツールも活用する
ホームページへ誘導できるのはオンラインだけではありません。忘れてはいけないのがオフラインツールです。紙の広告やチラシ、DM、ニュースレター、名刺などにQRコードや検索ボックスを載せるのはもちろんのこと、最近では動画コンテンツへ誘導するなど、より興味を持ってもらうための工夫も目にします。
アプローチが難しいB to Bビジネスの場合は、ニーズがマッチしそうな企業に売り込みのDMではなくアンケートやチェックシートを送付し、そこからホームページへの誘導を図るのも効果的です。
まとめ
以上、ホームページのアクセス数に悩んでいる方に向けて、基本的な改善ノウハウを紹介してきました。もし自社で実施していないものがありましたら、ぜひ試してみてください。
可能であれば、アクセス数の改善はコンバージョン率アップの施策と両軸で実施できるとベストです。コンバージョンを増やすためのノウハウは、こちらの記事で解説していますので参考にしてください。
「【効果実証済み】ホームページのコンバージョンを増やす5つのポイント」
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